またたびの笊
三島町にはものづくりの文化が残っています。
暮らしで使うものを手作りするのは、私がこれからしていきたいと思っていること。
三島町に来た理由の一つも、ここにそういう土壌があるからでした。
雪に閉ざされる冬の時期は、ものづくりの季節。
この冬、町が開催する夜のものづくり教室に参加し、またたびの米研ぎ笊を作りました。
週1回のペースで計8回、伝統工芸士の先生から一から教えてもらいます。
山から切ってこられた植物のマタタビをヒゴと呼ばれる材にし、編んで笊にしていく。
ヒゴづくりが上手にできなかったから、編むときにヒゴがバキバキ折れたり、裂けたりとなかなか思うようにできませんが、その都度先生に助けてもらいながら、直してもらいながら作り進めます。
普段はなかなか会うことのない他の参加者や先生たちと、おしゃべりしながらも夢中に取り組む時間、だんだんと笊の形になっていく過程は何とも楽しく、2時間はあっという間に過ぎてゆきます。
週に一度のこの日が毎回待ち遠しくて、終わってしまったのは少し寂しいですが、今は使う楽しみがあります。
プロが作った笊はお米が詰まることはないそうですが、私が作ったのは目が大きいところがあり、お米が詰まってしまいます。
でも、それも手作りならではということで、日々愛着がわいてきます。
自分で作ってみて、いかにみなさんが作る笊がすごいかも今回よくわかりました。
ヒゴづくりが大事ということがよーくわかったので、それを肝に銘じてまた来冬、別の笊づくりにチャレンジしたいです。