桐の種まき
三島町は古くから会津桐の産地として知られています。会津桐は国内で生産される桐の中でも最上級品とも言われていますが、近年は安価な輸入材の流入により、値段が下落、栽培者も激減してしまったと言います。桐生産が途絶えてしまうことが危惧される状況にあり、現在三島町は桐専門員を配置して、桐の栽培育成に力を入れています。
今回はその取り組みの一つ、桐の育て方勉強会 ~第一回種まき~ に参加してきました。専門員の方から桐にまつわる話や具体的なやり方を聞きながら、参加者みんなで種まきをしました。
桐はデリケートで、とっても小さな種ゆえ、余計な菌がつかないようにゴム手袋をし、ピンセットを使っての作業となりました。
本当に小さくて小さくて軽い種。これがあんな立派な木になるなんてと思うと不思議です。
採取した木や年が違う様々な種をそれぞれ15ポットずつ作り、ポット一つ一つに識別できるラベルをつけます。
ラベルつけやゴム手袋にピンセットを使った作業は、さながら医療現場か理科の実験室のようでした。昨年はこの作業を2人で1日半かかってしたとのことで、確かに気の遠くなりそうな細かい作業ですが、今回は10名ほどの参加者のみなさんと和気あいあいと楽しくすることができました。
自宅用にもポットを持たせてくれ、我が家にも桐の種がやってきました。
発芽するのは1カ月以上先のようですが、毎日様子を見て、水を交換する作業は、ペットが来たようで、生活にちょっとした張り合いが出て、うきうきします。
種まきをして、植物のお世話が始まると、春もいよいよだな~という気がしてきますね。
今後のこの子の生長が楽しみです。