奥会津三島町での日々

噛めば噛むほど美味しいスルメのような魅力を持つ奥会津三島町の暮らしや協力隊活動の様子を書いてゆきます。

虫送り

13日土曜日に、虫送りという伝統行事を見学してきました。

昔『八日目の蝉』というドラマで小豆島の虫送りのシーンが印象深くありましたが、その虫送りが自分が今住むこの町にもありました。

 

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全国各地の農村に今も残るこの行事は、農作物に害のある虫を追い払うために行われているそうです。三島町では今も3地区でこの行事が受け継がれており、福島県重要無形民俗文化財に指定されています。一昔前までは、地元の小中学生が中心となって行われてきたそうですが、今は子どもが少なくなり、大人も手伝いながらとり行われているそうです。

 

ここのところすっきりしないお天気が続いていましたが、この日はお天気も持ち、始まるころには素晴らしい夕焼けが空が広がっていました。

 

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虫籠や松明を持つ行列が集落内を下手から上手へ、再び下手へと練り歩きます。太鼓の音と人々の掛け声が響き渡り、沿道では近所の人たちが虫送りの様子を見守ったり、おしゃべりを楽しんだりと、ゆったり心地よい時間が流れていました。

 

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最後は集落の下手で、虫の入った虫籠などを燃やします。その頃にはすっかり日も落ち、火の粉に交じりホタルのうす緑の光も舞っていて、何とも美しい時間でした。