奥会津三島町での日々

噛めば噛むほど美味しいスルメのような魅力を持つ奥会津三島町の暮らしや協力隊活動の様子を書いてゆきます。

会津のご馳走

先日、会津の伝統食をいただく機会に恵まれました。

干し貝柱の出汁から作られる具だくさんの風味豊かなこづゆ。こづゆ椀と呼ばれる専用朱椀で出され、古くから婚礼や仏事など特別なときに作られるものです。

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こづゆ

 

えごはえご海苔と呼ばれる海藻を煮とかして固めたもの(ところてんに似ていますね)で、しょうゆやお酢からしなどをつけていただきます。こちらも古くから婚礼や仏事のときに作られているそうです。

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えご

 

ぜんまいは、採ってから茹で、手揉みを何回もしながら天日で乾燥させなくてはならないとても手間のかかる貴重な山菜。油との相性が抜群です。

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ぜんまいの油炒め

 

スルメイカを使ういかにんじんは福島県中通りの伝統食のようですが、こちらでもよくお見かけします。
山菜の漬物にはワラビをはじめとする山菜のほか、にんじんやセロリ、棒タラ(干物のタラ)がしょうゆベースで漬けられています。 

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いかにんじん、山菜の漬物

 

自分の子どもたちに作っても、あまり食べてもらえないなどの話も聞きますが、私を含む移住してきた者にとっては、大のご馳走。

会津の伝統食は奥深く、まだまだ他にもたくさんあり、その道のりは果てしなく長そうですが、いつか自分でも作れるようになりたいなと思います。