奥会津三島町での日々

噛めば噛むほど美味しいスルメのような魅力を持つ奥会津三島町の暮らしや協力隊活動の様子を書いてゆきます。

アクアマリンいなわしろカワセミ水族館

先日機会があって、猪苗代町にあるアクアマリンいなわしろカワセミ水族館へ行ってきました。この水族館では、カワウソ親子をはじめ大中小、そして極小の様々な水辺の生き物に会える、それはそれは丁寧に展示された水族館です。

ここに、町内業者でる佐久間建設工業森林事業部さんが床の工事した木育コーナー『森のこばこ』があります。

 

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床一面フローリングで、入った瞬間にわぁと広がりと明るさを感じる空間です。

 

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その中に、木のおもちゃが色々と置いてあります。下の写真二つは、佐久間建設森林事業部さんが提供しているとのことです。

 

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会津桐の端材で作られたドミノ

 

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色々な木の違いを感じることのできるプレート



このイラストは水族館スタッフの方の手描きとのこと。他にもスタッフの方お手製のおもちゃも多くあり、みなさんの暖かい想いと細かい作業は感動的です。

 

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例年より少ないと聞きましたが、この日も多くの子どもたちの声がにぎやかに響いていて、とても楽しそうでした。広々とした空間で、木のぬくもりが心地よく、大人ものんびりできそうです。

そして、水族館も好奇心を刺激する内容盛りだくさんで、一日いても飽きることのない楽しい空間でした。

 

【関連記事】
アクアマリンいなわしろカワセミ水族館:常設展示「森のこばこ」オープン

森のしごと舎:県内水族館、フロア-木質化工事

森のしごと舎:その後の様子

きのこの菌打ち

先日、なめことしいたけの菌打ち(こっちの人は、「きんぶち」と言います。原木の丸太にきのこの菌を植え付ける作業)を手伝わせていただきました。

昔、実家でも父親が原木しいたけを栽培していた記憶があったのですが、当時はきのこが好きではなかたので、全く見向きもしませんでしたが、原木きのこと聞いてわくわく参加。

まずは、原木にドリルで穴を開けます。しいたけにはコナラ、なめこにはサクラの木を使います。

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ドリルで穴開け

 

菌のついた小指の先ほどの小枝をトンカチで原木の穴に打ち付けていきます。菌はほのかにそれぞれのきのこの香りがしていまました。

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きのこの菌

 

菌の付いたしいたけの原木はスギ林の中へ。なめこは霧が立つような湿っぽい場所が好きとのことで、沢沿いの山の中へ置いてきました。

ここらへんでは、昔はきのこ栽培は各家庭でやっていたようで、菌打ちは子どものお手伝いやお小遣い稼ぎだったようです。

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打ち終わった原木

 

収穫までに1年から1年半ほどかかるようですが、今から収穫が待ち遠しいです。

自分で食べ物を作ること。ここにはそういう暮らしがまだまだあり、このように体験させていたでけることがありがたい限りです。色々学べるうちに吸収しておきたいなと改めて思う時間でした。

移住者インタビューその12

三澤真也さん(40歳)

長野県諏訪市出身。2010年4月に生活工芸館の木工指導員として三島町に移住し、ちょうど10年が経ちました。2017年にオープンしたゲストハウスソコカシコのオーナーであり、現在は積極的に地域づくりにも取り組まれています。

 

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三島町へと移住したいきさつ

 武蔵野美術大学を卒業後、岐阜県高山市の森林たくみ塾というところで木工を2年学び、そこでのご縁で、生活工芸館の木工指導員の仕事を紹介していただきました。なぜ三島町に来たのかというと、何も知らない新しい場所もいいなという軽い気持ちと、下見に来た際に目に触れた「生活工芸憲章」に惹かれたからです。また、当時の齋藤茂樹町長が見学後、直々にお手紙をくださったのも心に残っています。

生活工芸憲章
一.家族や隣人が車座を組んで
二.身近な素材を用い
三.祖父の代から伝わる技術を活かし
四.生活の用から生まれるもの
五.偽りのない本当のもの
六.みんなの生活の中で使えるものを
七.山村に生きる喜びの表現として
八.真心を込めてつくり
九.それを実生活の中で活用し
十.自らの手で生活空間を構成する

* 生活工芸とは、農作業が休みとなる冬期間に、暮らしで使う道具を作る「ものづくり」のこと(詳しくは三島町観光地域づくり情報サイトへ)。

 

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ゲストハウス外観

 

お仕事について 

 木工指導員を3年勤め、その後地元の方が運営するNPO法人わくわく奥会津.COMに勤め始め、2年目からちょうど福島県で始まった「森のはこ舟アートプロジェクト」に携わりました。このプロジェクトは福島県会津地方の北西部に位置する喜多方市、 西会津町三島町を中心として始まったアートプロジェクトで、アートを通してこの地に残る森林文化などを再認識する活動でした。プロジェクト3年目に、町内外の方々とともにこのゲストハウスをリノベーションすることとなりました。地域の土や植物を混ぜ込んだ壁、蓑を漉き込んだ襖、町の伝統工芸品である編み組細工の照明などを取り入れました。そして、2017年6月の町の一大イベントである工人まつりの日にオープンしました。

 

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ゲストハウス内装

 
 ゲストハウスを初めて3年となりますが、まだ3年しか経っていないのか、もっと長くやっているような気がしています。ゲストハウスだけでなく、週末のバー営業などもしてきましたが、町内の人口も少なくなって来ていたり、観光客ももっと呼び込む余地があると思っているので、手応えとしてはまだまだこれからですが、やってみてわかったことは色々あります。料理を作るのは好きですし面白いですが、一人では手が回りきらない部分もあります。またこのゲストハウスだけではなく、町や奥会津地域全体の課題なども見えてきたので、昨年度より農泊事業などを通して、町内でお店をやっている人や行政の人たちと一緒に地域づくりに取り組めるのはありがたいことです。人口規模が大きい町や市では行政と一緒に何かすることは難しいと思うので、このように一緒に仕事ができるのは楽しいです。

 

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山文化継承プロジェクト

 ここでお店経営している人たちと話していて思うのは、この地域に人の流れを作り、人を呼び込まないと、どのお店も続けていくのは難しいだろうということです。昨年は現状を把握し、うまく回らない原因などを解きほぐし、どうしていったらいいのか方向性を探り、今後の計画を立てる一年でした。こういった取り組みはすぐに成果が見えるわけではありません。前例がないことも多いため、既存の仕組みを持ってくるわけにはいかないため、自分たちで一つ一つ考え、一歩一歩作り上げていかなくてはなりません。その中で、今ぼんやりと考えていること、温めていることの一つが山文化継承プロジェクトです。

 今年の年明けに町内外から参加者を募り、「地域の仕事の作り方 奥会津編」という2泊3日の合宿イベントを三島町で実施しました。そこで様々な分野で活躍する地元の方々から話を聞く機会があり、このプロジェクトをやっていきたいという気持ちになりました。

 時代による山のあり方を見ていくと、現金収入獲得の手段として変遷していったことがわかります。かつて、林業や炭焼き、狩猟がお金になり、また毛皮が売れる時代がありました。しかし、時代とともに毛皮が売れなくなり、また林業から建設業に移ると(安い輸入材が入るようになったため)、山がお金にならなくなり、手入れされずに荒れるようになりました。それが昭和30~40年くらいだったのでしょうか。そして現在建設業もかつてのような大きな公共事業は減り、今はメンテナンスの時代に入ったと聞きます。そのような流れで見ると、これからの山は「観光の時代」だとおっしゃる方がいます。また、猟師の中には、「例えば今降っている雪がどんな雪か、そういう山の見方を伝えていきたい」とおっしゃる方もいます。そういった「山の見方」を伝えていくことが、これからは山で現金収入を獲得する1つの手段になっていくのかもしれません。

 

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合宿イベントの様子

 

 また個人的に、狩猟免許を取ろうとしていましたが、なかなか取得できずにいました。なぜかと考えてみると、獣を獲っても肉を食べることができず(放射能の関係で出荷制限がかかっているため)、そのためお金にもなりません。ではなぜ獲るのかというところで、もちろん農作物等の鳥獣被害対策というのはあると思いますが、自分の中で鉄砲を撃つことに対して気乗りしない部分、釈然としない部分があったのだと思います。そういうことを踏まえると、山を観光という視点で捉えてみると活路が開けるのではないかと思います。

  来年度、地元の猟師の方を先生とし、地元の若い世代の山関係者や山好きの人をサポートスタッフとして、2~3日くらいのツアーを企画し、一般参加者の方が山に入る経験ができるツアーができないか検討しています。この1年はトライアルですが、このツアーがビジネスとしてもきちんと成り立つような仕組みを作っていきたいと思っています。

 地元の猟師の方、山を知っている方々から、山の見方、歩き方を教えてもらい、山の活かし方を次の世代に引き継いでいくこと。今現役バリバリで山に入っている猟師さんも、その年齢を考えると、彼らから色々教えてもらえる時間も限られています。今いる方々がいなくなってしまうと、彼らの山の見方は失われてしまいます。そう考えると、この10年が勝負になってくると思うので、腰を据えてやっていきたいです。

 

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インタビューを終えて

 ソコカシコはアートの世界を歩んできた三澤さんはじめリノベーションされた方々のセンスあふれる空間でありながら、居心地よく、おいしいご飯と飲み物がいただける素敵なお店です(現在、週末営業は予約制なので、気軽にあそびに行けないのが残念ですが…)。また、こちらに来たばかりの頃に、友人たちに出会うきっかけとなった場所なので、私自身にとっては特別な場所でもあります。「山の見方」のお話は、ここでの暮らしについて同じように感じる部分もあるので、今後どのように形になっていくのか、興味深く、楽しみであるのと同時に応援していきたいなと思います。

 



雪を求めて

3月に入ってもちらちら雪が降り、山が白くなることはありますが、もうすっかり春だなぁをは感じる日々。雪が圧倒的に少なく、冬らしさを感じきれなかったため、春を迎える気持ちの準備がいまいち整わず…最後にもう少し雪あそびをしたいと、三坂山へ行ってきました。

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美坂高原

例年だと、この時期でも雪がどっさり残っているようですが、今回は山頂付近以外、かんじきをはかずに歩くことができました。

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ブナ林の中のキツネ?の足跡


木々の根元はまあるく雪が解け始め、植物が目覚め、活動を始めていることを伝えてくれます。クマと思われる大きな足跡もあり、動物たちも活動を始めているよう(今年は暖冬だったため、クマは冬眠しなかったんじゃないかという話も聞きますが)。

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ブナ林

 

陽当たりのいい斜面は雪もなく、山に春を告げるマンサクの花が咲いていたり、木々の新芽もすくすく育っていました。

雪を求めて山へ行ったけれど、太陽はぽかぽかと暖かく、山は春の気配でいっぱいで、やっぱりもう春なんだなぁを感じた一日でした。

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山頂からの眺め


山頂からは只見川沿いに三島町の各集落を見下ろすことができ、遠くには磐梯山もその雄姿を見せていました。

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今回、三坂山を美坂高原から滝原登山口まで歩きましたが、高原にブナ林や雑木林、そして開けた山頂と景色の変化に富み、とても気持ちのいい山だなぁと改めて思いました。

春の訪れ

昨日は20℃近くあったのでしょうか、春の訪れを強く感じた一日でした。

真冬の間は仕事を終えて帰る頃は真っ暗で、いそいそとうちに向かっていましたが、最近はずいぶん明るくなり、芽を出したり花芽をつけた植物やスズメやヒヨドリなどにぎやかに飛び回る鳥たちを見ながら、のんびりと帰るようになりました。なんとも伸びやかな気分です。

 

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福寿草

夜は夜で、身に染みるような寒さはなくなったので、星見もしやすくなってきました。冬の星座はずいぶん西側へ移動し、春の星たちが登場してきて、あぁ、もう冬は終わったんだなというのを感じます。

 

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只見川に映る月。本日が満月!

 

そして、ここの暮らしの難点の一つ、スギ花粉もいよいよ本格的に舞い始めたようです。神奈川にいても、むしろアスファルトに囲まれた神奈川の方がスギ花粉に苦しめられたのかもしれませんが、こうもスギ林に囲まれていると、気持ちから負けてしまいそうです。

 

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それもつかの間の辛抱と信じて、新しい季節、生きとし生けるものが目覚め、輝きだす春を楽しみたいと思います。

 

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空き家・空き店舗利活用ワークショップを開催しました!!

少し前の話ですが、先月29日に空き家・空き店舗利活用ワークショップを開催しました。

今回のワークショップは宮城県石巻市で空き家の活用や人材育成を行っている合同会社巻組さんをお招きして、参加者の皆さんと①町の魅力、②5年後こんな町になったらいいな、③お店を実現するアイディアについて、2グループに分かれて意見を出し合いました。

  

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町の魅力1

 

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町の魅力2

 

少子高齢、過疎、空き家、担い手・プレーヤー不足といったネガティブな言葉で町を形容しがちですが、この日はポジティブに、町の魅力や町に対する想いを共有し、5年後に夢を膨らませ、どうしたらそれが実現できるか話し合いました。

 

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5年後こんな町になったらいいな1

 

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5年後こんな町になったらいいな2

 

今回は空き家・空き店舗の利活用について具体的に考えるというよりは、どんな町になったらいいかといった点を共有する時間となりましたが、この会をきっかけに、少しずつアイディアが形になっていくように、空き家や空き店舗で何かやりたいという人の想いが実現できるように、今後もこのような会を定期的に開催していけたらいいなと思います。

 

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そして物件の掘り起こしや、物件とやりたい人のマッチング、やりたい人のやりたいを形にするサポートなど、私にできること一つ一つやっていきたいなと気持ち新たに思います。

雪あそび

よーやく降り積もった雪。雪国らしい景色が広がり、心弾みます。

 

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和かんじきを履いて、山の中へ行ってきました。

 

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昨年よりは少ないですが、それでも山の中は太ももくらいまで埋まる雪があり、大の大人でも十分ふかふかの雪にまみれてあそぶことができました。

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木によって全然違う冬芽探し、動物の足跡探しもまた一興。 

 

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雪は全てを覆いつくして、日常を美しい夢の世界へと変えてしまい、雪を見ることで、雪と戯れることで、私たちの心はどんどん澄み渡っていく。

雪ってやっぱりいいですね。

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