奥会津三島町での日々

噛めば噛むほど美味しいスルメのような魅力を持つ奥会津三島町の暮らしや協力隊活動の様子を書いてゆきます。

2019-01-01から1年間の記事一覧

移住者インタビューその10

三井康二さん(35歳) 山梨県出身。編み組を習いに2018年4月に三島町へと移住しました。現在は町内で週3日ほどアルバイトをしながら編み組をし、屋号マルミとして編み組製品を出品しています。 *編み組とは、山で採れるヒロロやマタタビ蔓、山ぶどう蔓など…

雪舞う季節

三島町では、確か先週の20日に初雪が降りました。町の方では積もりませんでしたが、山の上はうっすら雪をかぶっていました。 石油を買い込み、タイヤ交換をし、家の雪囲いをしたり/してもらい、あとは本格的な冬が来るのを待つのみ。 まだ秋を惜しむ気持ちも…

移住者インタビューその9

時任真由美さん(46歳)名古屋市出身。東京都で印刷会社オペレーターとして勤務していましたが、2015年から一年間、会津若松市で養蜂を学んだのち、2017年12月に三島町へと移住。2018年4月には時任養蜂園として独立されました。 巣箱の中を確認する内検とい…

深まりゆく秋

日々、紅葉黄葉が深まっていて、町内を歩いていると、そして車を走らせていると、はっと心奪われる景色がばんばん目に飛び込んできます。 三島町のシンボル只見川第一橋梁展望台からの景色も紅葉が見事です。この週末は本当に多くの方がいらっしゃったようで…

志津倉山歩き

先日、志津倉山かしゃ猫ロードトレッキングに参加し、全長2キロほどの志津倉山の麓を歩いてきました。 日陰にいるとフリースを着てもこもこでもガチガチ震えるような寒ーい朝でしたが、秋晴れに恵まれ、太陽が高くなってくるとぽかぽかと暖かい気持ちの良い…

三坂山と紅葉

昨日は久々の晴天、町内にある美坂高原と三坂山(標高832m)へ行ってきました。 初めて三坂山に登りましたが、山頂からは町内が一望でき、遠くには磐梯山の雄姿も望めます。 美坂高原から山頂までゆっくり歩いて往復3時間ほど。この時期はクマやイノシシに…

昔語りのこと

三島町含む奥会津や会津地域には昔語りの文化が残っています。 会津の出身ではない私はもともと会津の言葉に馴染みがあるわけではなく、また幼い頃に親や祖父母から昔語りを聞いたこともないのですが、初めて聞いたとき、その言葉や語り口、話はとても懐かし…

マコモダケ

マコモダケも収穫シーズンを迎えました。 マコモダケとはマコモ(真菰)というイネ科の植物の根元の部分にできる実のことで、お米と同じ時期に田んぼに植えて、同じ時期に収穫します。 この子たちは小さいですが、大きいものは男性を優に超えるほど大きくな…

収穫三昧

町のあちこちで、稲刈りはじめ収穫作業が行われています。先日は私も少しばかりお手伝いさせていただきました。 まずは、そばの刈り取り。一面真っ白で美しいお花畑だった畑には、黒いそばの実がたくさん実っていました。 みやした蕎麦と豆腐の会の皆さまと…

工人の館内覧会

三島町では、暮らしの中で使うかごやざるなどの道具を自分たちで作る文化が残っており、町を挙げてその伝承に取り組んでいます。 その一環として、工人の館がリニューアルされ、昨日はその内覧会に行ってきました。 工人とは「こうじん」と読み、手作りによ…

神奈川と会津と

先週、久々に実家に行ってきました。 向こうはまだまだ暑く、そろそろこたつを準備しなくてはと思いながらこちらを出た私は、まだエアコンを使っている実家に驚きました。道行く人々の中には、半そで短パンやノースリーブという真夏のような恰好の人も。「会…

会津のご馳走

先日、会津の伝統食をいただく機会に恵まれました。 干し貝柱の出汁から作られる具だくさんの風味豊かなこづゆ。こづゆ椀と呼ばれる専用朱椀で出され、古くから婚礼や仏事など特別なときに作られるものです。 こづゆ えごはえご海苔と呼ばれる海藻を煮とかし…

移住者インタビューその8

倉根 裕之さん(51歳) 埼玉県出身。平成6年10月に三島町に移住され、もうすぐ26年目を迎えます。桐たんすに魅せられ、会津桐タンス株式会社で職人としてお仕事されています。 三島町へと移住したいきさつ 2つの出会いがあって、三島町へとやってきました。…

秋の訪れ

いつの間にか太陽はずいぶん早く沈むようになり、夜が長くなってきました。あちこちで秋の訪れを感じる日々。 そばの花は、今満開を迎えています。 栗もそろそろ落ちてきそうです。 猛烈な勢いで増殖していたスギナやドクダミたちも勢いが落ち、秋っぽい細長…

只見線に乗って

先日、奥会津振興センター主催の地域おこし協力隊の研修があり、新潟県十日町へ行ってきました。 普段車ばかりに乗っているので、電車の旅は新鮮でした。そしてJR只見線で三島町より先に行くのは初めてだったので、はしゃぎました。 昔の人はよくこんな場所…

赤カボチャ

隣町の金山町は赤カボチャで有名です。鮮やかなオレンジ色の皮、平べったい形、そして大きな「おへそ」が特徴カボチャです。 「奥会津金山赤カボチャ」として売られているものは、キュウリのようにネットに絡ませて地面から浮かせる「吊り下げ式」と呼ばれる…

処暑

ふと気づいたら、秋の気配を感じるようになりました。 お盆ころまでは暑くて暑くて、眠るときシャワーで水を浴び身体を冷やし、保冷剤を敷いて眠っていたのに、先週あたりから、急に肌寒く感じるようになり、布団をかけて眠るようになりました。今年は残暑が…

移住者インタビューその7

武岡 優里さん(34歳) 浜通り出身。高校卒業後、都内などで飲食業や接客業をしていましたが、2018年4月大好きだった三島町へと移住。町内のゲストハウスソコカシコ(https://sokokashiko.info/)に勤め、料理の腕をふるっていらっしゃいます。 三島町に移…

空き家セミナー開催しました!

昨日、空き家セミナーを開催しました。 暑い中、またお盆期間中のお忙しい中にも関わらず、想定より多くの方が来てくだり、また参加者の中には切実な悩みを抱えていらっしゃる方もおり、実施した甲斐があったなと感じました。 空き家というと、どうしても負…

暑い日々の夕涼み

暑い日々が続いており、7月が過ごしやすかった分、暑さ慣れしていない身体には堪えますね。 何となく、会津は東北だからと涼しいイメージを持っていた私は、「こんな暑いのでは神奈川と変わらないじゃないか!」、人と会ってもまず第一声は「暑いね~、しん…

憧れの飯豊連峰

尾瀬や会津に通うようになって、いつか登ってみたいと憧れていた山。 こちらに住むようになっていつも遠くから眺め、恋焦がれていた山。 先日念願叶って、飯豊連峰に行ってきました。 2泊3日、お天気にも恵まれ、多くの高山植物を愛でながら歩くことができ…

空き家セミナーについて

まだ梅雨明けとは言われていませんが、蒸し暑い日が続いています。 西会津町で見つけた蓮畑 さて、三島町では、来たる8月15日(木)に所有者向けの空き家セミナーを開催します。空き家の利活用について考えていただくきっかけとして企画したセミナーです…

豊かさについて

ようやく三島町も夏らしくなってきて、外に出るとぼわぁ~っと汗が出るようになりました。 植物はぐんぐん成長しています。フウセンカズラの緑のカーテンも道のりは遠いといえど、だいぶ茂ってきました。 ご近所の方から種をいただき蒔いたのですが、この子…

大山祇神社

隣の西会津町に大山祇神社という場所があります。ここは福島県内はもとより、新潟や山形からも厚い信仰が寄せられている霊域で、特に毎年6月は大山まつりというお祭りがあり、本当に多くの方が参拝にやってきています。 三島町の方も山の神様と言って、年に…

本格的な夏まであと少し

今年は、東京も涼しく寒いくらいと聞きましたが、こちらもずいぶん涼しい毎日です。夏が苦手な私は、会津は神奈川より涼しいだろうと期待していたのですが、昨夏はずいぶん早い時期から蒸し蒸しと暑く、相当にヘロヘロだった記憶があります。なので、セミが…

虫送り

13日土曜日に、虫送りという伝統行事を見学してきました。 昔『八日目の蝉』というドラマで小豆島の虫送りのシーンが印象深くありましたが、その虫送りが自分が今住むこの町にもありました。 全国各地の農村に今も残るこの行事は、農作物に害のある虫を追い…

ホタルの舞う季節

気づけば、今年もホタルの舞う季節となりました。昨年、集落のただ中でホタルが舞っているのを見て、とても感動したのをよく覚えています。 ホタルの写真はないので…すくすく生長する田んぼ 私は川崎市といっても比較的里山の残る郊外育ちで、職場は東京でも…

移住者インタビューその6

西茉美さん(29歳) 2017年12月、結婚を機に三島町に移住されました。飯館村出身のご主人恭平さん(30歳、佐久間建設株式会社森林事業部)と1歳3か月の息子さんの3人で、憧れの暮らしを少しずつ形にしていらっしゃいます。 三島町へと移住したいきさつ 私は…

梅仕事

今年も梅仕事を少しずつやっております。 会津には、会津美里町の高田梅という梅が特産としてあります。この梅はゴルフボールほどもあると言われるくらい、大きく肉厚な梅です。お店には大中小で値段別に売られており、実際私が手に入れるのはそんな大きな梅…

家庭菜園 

畑をやっている人たちの野菜ができはじめ、最近はお野菜のおすそ分けをいただけるようになりました。みなさんが丹精込めて作ったお野菜はどれも新鮮でおいしく、ありがたい日々です。 そして、私も野菜づくりしたいなとふつふつ思っていたところ、思わず小さ…