奥会津三島町での日々

噛めば噛むほど美味しいスルメのような魅力を持つ奥会津三島町の暮らしや協力隊活動の様子を書いてゆきます。

2019-01-01から1年間の記事一覧

川霧

尾瀬を源流とする只見川沿いにある三島町では、川霧がよく見られます。 川霧は寒暖差が激しいとき、雨上がりなど気象条件がそろうと発生しますが、梅雨から初夏にかけての今時期は特に多く見られるそうです。 雨上がりは川も山も深呼吸しているように、霧が…

工人まつり

6月8日・9日(毎年6月の第二週目の土日)は三島町の一大イベント、『ふるさと会津工人まつり』でした。 全国から手仕事の作り手さんたちが集まり、全国からそういうものが好きなお客さんが集まるイベント。今年で33回目を迎える歴史あるイベントです。 自…

縄綯い

こちらの手仕事の基本、縄綯いを少しばかり習いました。 昔は藁で色んなものを作っていたので、縄ないは基本中の基本とのこと。それができないと嫁にも行けないとか。今の60代後半以上くらいの人たちまでは、幼い頃からみな家庭でやっていたようです。 脱穀…

草取り

我が家の周りの雑草と呼ばれる草を何とかするべく、ようやく重い腰を上げました。 人目に付く場所に住んでいるため、草取りをしなくてはと前々から思ってはいたのですが、除草剤は使いたくない、しかし草の勢いはすごい・・・尻込みしていました。 しかし、…

プランター菜園

我が家のプランター菜園がぐんぐん成長しています。 5月の上旬は寒々しい感じだったミントは、今やプランターからあふれんばかりになってきました。 トマトとバジルも順調そうです。 自分で食べるものを自分で育てたい! 畑をするにはまだ至らないけれど、毎…

おばあちゃんの桜

山の中のおばあちゃんは御年90歳。 お彼岸に帰ってきて、毎日畑仕事をしているようです。膝が痛くて昔ほどはできないと言っていますが、それでも、コゴミやわらびなどの山菜を採り、草をむしり、ジャガイモやカボチャ、夏野菜を植え、着々と畑仕事を進めてい…

田植え体験

あちこちの田んぼに水が張られ、田植えシーズンを迎えました。 先日、少しですが田植えのお手伝いをしてきました。福島県内外あちこちから色んな人が集まって、半日ほどを一緒に過ごしました。 機械では植えられない隅の方をみんなで手植えしました。昔は家…

移住者インタビューその5

庄司はるかさん(26歳) 宮城県石巻市出身。東北芸術工科大学大学院修士修了後、佐久間建設工業株式会社建築部への就職に合わせて三島町へと移住しました。今年で3年目を迎え、町営住宅に住みながら仕事も趣味も充実した日々を過ごされています。 ご本人写…

花々のリレー

日に日に緑が深まっていく今日この頃。 夏至をあと一カ月に控え、陽もぐんぐん伸びています。 夕方6時ごろの只見川 この時期、町は薄紫色に染まります。 中でも目を引くのが、藤の花。こんなにも藤があったのかとびっくりするくらい、今時期、藤の花があちこ…

山の恵みごはん

ふきのとうやアサツキからはじまって、気づけば山菜三昧の毎日。 こごみ 色々な方が山菜を届けてくださり、山の恵みとみなさまのお気持ちに感謝の日々です。 そのおかげで、山菜色の排せつ物が出るくらい(これは今時期のみなさまに共通のことと思いますが!…

美しき会津

会津は広く美しく多様です。 裏磐梯 五色沼 いわゆる観光名所的な場所もあれば、ひっそりとした場所もあり、まだまだ旅行者感覚がたっぷりある私は、この連休中に会津を色々回ってきました。 北塩原村 桜峠 当たり前ですが、奥地に行くとまた標高が上がると…

春爛漫

町中のソメイヨシノが満開になり、いよいよ春爛漫だなぁと感じる今日この頃。葉を落とす冬の間は気づかないけれど、こんなにも桜の木があったのか驚かされます。 タンポポやつくしなどの野の花々もあちこちで咲いています。 ヨモギやこごみなどの野の食べ物…

木の駅事業と薪ボイラー

三島町は循環型社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの推進をしています。その中の一つに木の駅事業というのがあります。町にある資源=山の木々を有効活用し、町内の循環を促そうというのが木の駅事業です。 三島町は山に囲まれています 地元の人が山に…

春の陽気に誘われて

週末に大林ふるさとの山というカタクリとオオヤマザクラが楽しめる場所に行ってきました。 カタクリは三分咲きくらい、サクラのつぼみはまだ固そうでしたが、この日は暖かく遠くに磐梯山も見え、ピクニック日和。 カタクリの姿は本当に愛らしいですね。 見ご…

移住者インタビューその4

橋本光五郎さん(68歳)二度目の務めであった香川栄養学園(女子栄養大学)を、人生二度目となる定年退職をして、2016年7月に千葉県松戸市より早戸地区に移住。その二度目の定年退職前に、地元の建設会社である佐久間建設工業に地元の材を使って建ててもらっ…

山の中のおばあちゃん

山の中に一人で住んでいるおばあちゃんがいます。 そこにはおうちが2軒しかなく、少し前までは隣にもう一人おばあちゃんもいたようですが、今はみんないなくなって一人きり。週末や休みのときに息子さんたちが訪ねてきたり、親せきや友人知人が時々あそびに…

第二回 桐の育て方勉強会

先日、第二回目の桐の育て方勉強会があり、雪囲い外し、施肥、台切りの仕方を学んできました。 町内にある桐の定植地 まずは雪囲い外し。冬の間寒くないように、またウサギやカモシカ、ネズミなどに食べられないようにと巻かれたカヤや杉の葉を外します。新…

春の訪れ

週末は雪が降り寒かったですが、春の訪れを日ごとに感じる今日この頃。 雪が溶けた地面からは春の花が顔をのぞかせています。 小さな植物はかわいく心弾みますが、歓迎できないのは杉でしょうか。 三島町は桐の里ですが、杉の里なんじゃないかと思うくらい杉…

桐の種まき

三島町は古くから会津桐の産地として知られています。会津桐は国内で生産される桐の中でも最上級品とも言われていますが、近年は安価な輸入材の流入により、値段が下落、栽培者も激減してしまったと言います。桐生産が途絶えてしまうことが危惧される状況に…

温泉お風呂

自宅でもお風呂に入れるのですが、ガス代が高く、また一人分のお湯を張るのはもったいないので、シャワーだけで済ませられる夏場以外、私はほぼ毎日近くの温泉に行っています。 神奈川にいたころは、山登りでどこかへ行ったときに入るか、たまにご褒美的にス…

移住者インタビューその3

岩渕良太さん(34歳)2009年、24歳のときに三島町へ移住。一緒に来たパートナーとこちらで結婚し、現在はお子さまも2人生まれ、ご家族4人で大登地区に暮しています。佐久間建設の森林事業部に勤めながら、NPO法人会津三島エネルギー研究会の理事長として…

春待つ日々

今朝は久しぶりに消雪の音(消雪のために道路内に設置されているパイプから水が出てくる音)が聞こえていて、ドアを開ける雪がふさふさと積もっていました! 常より一ヶ月も早くに雪がなくなったとよく耳にしますが、2月半ば過ぎから、雪らしい雪は降らず、そ…

間方地区のこと

三島町の中心地から三谷街道という川沿いの道を山奥へ進んで行くと大谷地区、浅岐地区と4Kmずつ間隔をあけて集落があり、その最奥部に間方地区があります。標高も高くなり、三島の中で最も雪深い地域です。私はこの街道沿いの集落が好きなのですが、最近は…

田舎暮らし体験ツアーin間方

先週末は間方地区で行われた1泊2日の田舎暮らし体験ツアー【かんじき作り・雪上トレッキング】に参加してきました。 手作りのかんじきをはいての雪上トレッキング このツアーについて、また間方地区については色々書いてみたいなと思うことがあるので、今回…

移住者インタビューその2

佐藤美智子さん(72歳) 只見川の川霧に魅せられ、59歳のときに三島町へ移住。三島町13年目の現在は趣味の写真を楽しみながら、愛猫2匹との3人暮らしを満喫されています。 —三島町に移住したきっかけは? 東京都内や埼玉県川口市などに暮らしていましたが、…

またたびの笊

三島町にはものづくりの文化が残っています。 暮らしで使うものを手作りするのは、私がこれからしていきたいと思っていること。 三島町に来た理由の一つも、ここにそういう土壌があるからでした。 雪に閉ざされる冬の時期は、ものづくりの季節。 この冬、町…

ジョセササイズ

先日、空き家見学に合わせて除雪をしてきました。 今年は雪が少ないとはいえ、まったく人が入らないとこうなるんですね。 降り積もった雪が、地層のようになっていました。 スコップで雪を切り崩し、スノーダンプで運び、側溝に投げる。 雪のザクザク、シュ…

バレンタインに寄せて

昨日はバレンタインでしたが、こんなにもさらーっと過ぎたバレンタインにちょっとした感動すら覚え、思わず記事を書いています。 バレンタインとは関係ないけれど、三島の美しき夕暮れ バレンタインのちょっと前からそろそろバレンタインだね~という話がち…

クロスカントリースキー

先日は三島町でも一番山奥にある間方集落でクロスカントリースキーをしてきました。 雪に眠る入間方の田んぼ クロカンとは歩くスキーのこと。 森の中を鳥の歌声を聞き、太陽の光をさんさんと浴びながら歩きます。 友人はかんじきで ふかふかの雪の上をえっさ…

雪と火のまつり

2月9日は三島町で第47回雪と火のまつりがありました。 この時期奥会津地域では、毎週末どこかしらで雪まつりがありますが、三島町の47年というのはなかなか歴史があります。 小正月の伝統行事「サイノカミ」(国の重要無形民俗文化財)と「団子さし」~家内…